奈義町の秘密

[ 2025年8月28日(木) ]

私は奈義町に2度視察に伺いましたが、何故、奈義町が2019年に合計特殊出生率2.95になったのかという点のみで行政の子育て支援策を勉強しましたが、何か他に要因があるのではないかと疑っていました。

昨日、日本講演新聞を開くと、「なぜ奈義町は若者に選ばれたのか?」という大見出しが目に入りました。芸術文化観光専門職大学学長の平田オリザさんの独自の視点から奈義町のことを書かれた記事でしたが、「なるほど」と腑に落ちました。著作権の関係で全てを書くことはできませんが、私が感じたことを書きます。

地方へ移住を検討する際、重視する基準として、保育園やこども園や図書館だそうです。図書館は町の「文化政策の顔」であり、若い世代には図書館に絵本がどれだけ充実しているかがポイントだそうです。その他、スイミングスクールやおしゃれなカフェや美味しいスイーツ、本格イタリアンレストラン等があることが大事とも。

もう一つの大きな要因は、車で30分の津山市から若者たちが移住してきていることだそうです。彼らが求めているのは、「楽しくて面白いまち」だそうですが、働く場所は津山市です。何となくですが、各種補助金を充実させたら移住者が増える訳ではないことが分かりました。

「子どもを産んでも遊び続けられる社会の実現を」と結ばれています。興味のある方は、日本講演新聞←クリックです。

まちづくり

[ 2025年8月27日(水) ]

昨夜は仲間たちと、「まちづくり」を肴にワイワイガヤガヤやりました。不定期で集まっては、「ああでもない、こうでもない」と議論するのですが、誰が方向性を決めるのかということが昨夜の議論の中心でした。

行政が描いた計画に沿ってやることが良いのか、企業サイドが中心で動くのが良いのか、手続き等は行政が関わらないと前に進まないことが多いのは事実です。そうすると、企業の自由度が損なわれるので、無駄な箱モノが出来上がる可能性が高いということも有り得ます。

三次市と比較した話が多かったのですが、三次市の市役所も庄原市の市役所も似た様な事情から「現在地に建設」ということから、まちづくりの観点からすると失敗であったという結論になりました。私はこれからは、小さな市役所にすべきと主張しましたが、自治振興区との役割分担等が皆さんには理解していただけませんでした。

結論的には、まちづくり協議会でも何でも名称は構いませんが、多職種というか色々なジャンルの人たちが集まってまちづくりの方向性を決めることから始めるのが良いだろうということになりました。これまでの庄原市は統一したまちづくりの方向性はなく、空いた土地に箱モノを作ってきたという経緯があります。

とりあえず、勉強を続けていくことにしますと言いながら、ただの飲み会になる可能性も秘めています。

大型遊具設置取りやめ

[ 2025年8月26日(火) ]

8月22日の中国新聞県北版に「大型遊具設置取りやめ」の大見出しで、庄原市は、上野総合公園に「多世代集いの場」整備事業の目玉であった大型遊具の設置を取りやめる方針を明らかにしたとの記事がありました。

議会でも議論百出の案件でしたが、新市長の英断で取りやめとなりましたが、八谷カラーが出たなと私は感じています。新市長は選挙戦でも見直しに言及しており、公約通りです。ただ、子育て支援策をハードに求めないという意思表示とも私は理解する訳で、次の一手に注目したいと思います。

これから新年度予算の編成作業に入っていきますが、市長公約の基盤産業の育成ですが、短期ではできない農林畜産業の育成にどこから予算を持ってくるのか、事業の見直しが急務といえます。令和7年度一般会計予算の農林水産業費(1人当たり換算)6.7万円です。ちなみに教育費は9.6万円です。

高齢者・障がい者福祉、子育て支援に係る民生費は25.8万円で、市債の元金・利子返済の公債費は14.4万円ですから、市債発行は慎重にすべきは当たり前のことです。さあ、市長はどこに切り込んでいくのか、手腕に期待したいと思います。本日、新市長に送る言葉は、「無い袖は振れぬ」です。

(令和7年度一般会計予算の配分はAIで集計しています)

 

カープでハラハラ、ドキドキ

[ 2025年8月23日(土) ]

一時の意気消沈カープからは脱したが、近頃の試合は、ハラハラ、ドキドキ続きで精神衛生上良くない。昨夜の試合はその典型ともいえるもので、あのミスジャッジさえなければと悔やまれる。

人間がするからこそ面白いのも事実だが、「ミスジャッジでした」だけでお咎めなしには合点がいかない。この前の試合では新井監督がリクエストしたら映像がテレビ放映の映像しかなく判断できなかったこともあった。来年からはアメリカの大リーグを見習って独自に録画するそうだが、遅すぎますね。

坂倉のスローイングは何とかならんですかね。調べてみたら、セントラルのキャッチャーの盗塁阻止率はパに比べると断然高いことが分かりました。ヤクルトの古賀は4割8分ですし、中日新人の石伊は4割3分6厘です。パの1位は、楽天の太田が3割2分です。坂倉は1割9分ですから、パ並みといえます。

昨夜の石伊捕手でも刺せなかった羽月の走塁は本当に褒めるべき技であることが分かります。それにしても勝っていた試合を落とすことになるとは、今日こそは、スッキリ爽やかに勝ちにいきましょう。

漆に思う

[ 2025年8月22日(金) ]

日曜日から1泊2日で「NPO丹波漆」に視察研修に行かせていただきます。今回は漆掻きをする現場を視察し、ほんの少しですが漆掻きの実習も予定されています。全員初めての経験ですので、ワクワクしています。

昨日の新聞だったか、能登の輪島の漆職人を養成する施設整備等の記事がありましたが、漆の約94%が外国からの輸入という事実を皆さんにお知らせして、国内で漆を育てる運動を展開する必要を私は強く感じています。外国と言っても中国なんですが、中国国内でも漆液生産は減少してきているのだそうです。

文化庁の指示により文化財建造物の塗り替えには国産漆の使用が推奨されていますが、国産漆の生産量は2t/年と算出されています。しかし、日本の漆使用量は約30t/年ですから全く不足しているのです。能登の輪島の漆職人さんを育てることは重要ですが、漆液の生産に関しては全くの無策といえます。

私は庄原を漆の里にしたいという壮大な夢を描いています。漆液が採れるには10年から15年かかることを皆さんに話すと、「そりゃあ誰も植えん」と殆どの人が言われます。先ほど書きました、文化財建造物の塗り替えだけで2.2t/年と算出されているのです。ご理解いただけますでしょうか?