控訴できますか?

[ 2022年4月9日(土) ]

昨日は議員全員協議会が開催され、執行者より「木質バイオマス利活用プラント整備事業に関する住民訴訟判決に対する対応について」、控訴するとの説明があり、議員と若干の質疑がありましたが、全くかみ合わないものでした。

私は控訴することで庄原市や市民に何のメリットがるのかと質しましたが、そういう問題ではなく上級審に判断を仰ぐためだという答弁でした。市や市民にとって有益であるなれば、はっきりとそのことを説明すべきであり、具体的説明ができない、ただ単に上級審の判断を仰ぐでは到底納得できるものではありません。

私は、市長は意地で控訴するみたいに思えるとも発言しましたが、6年8カ月という長期の裁判を通して全てのことがつまびらかにされ、約2億3800万円の支払いを滝口前市長に求るよう市に命じた判決であり、市の主張は殆ど受け入れられず補助金交付の違法性と滝口前市長の過失を認めるものだったのです。つまり、完璧に近い原告団の勝訴と言えます。

来週12日の臨時議会に控訴費用728万円が提案されますが、具体的な控訴理由も示さず、ただ単に「上級審の判断を仰ぐ」では議会は審査する材料がありません。これってロシアがウクライナに侵攻した時に言ったこととあまり変わらず、「自分たちは正しい戦いをしているのだから誰にもとやかく言われる筋合いはない」と受け取れます。

過去の私のブログでジュオンに関するものを読んでいただければ、本当にでたらめな事業であったことが理解できると思います。資料室には過去の記事や滝口前市長のインタビュー記事などもあります。