庄原市の危機管理は?

[ 2022年4月12日(火) ]

昨日の夜、議会事務局より、「木山市長及び矢吹副市長が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました」というメールがありました。「市民及び職員に濃厚接触者はいないと判断されました」とも書かれていました。

今朝の中国新聞には、「同市には事務担当の副市長が別に1名いるが、職務代理者は置かないという」という記事が載っていましたが、臨時議会の冒頭、議長より、「木山市長、矢吹副市長、大原副市長の3名は新型コロナウイルス感染症の影響により欠席する」との発言がありました。どうなっているんでしょか、庄原市の危機管理は?一市民が感染するのとは訳が違いますよ。

お蔭で、今日の臨時議会に提案される予定だった補正予算(控訴審にかかる費用)728万円は提案されませんでした。提案者が欠席ではどうにもなりません。そのために臨時議会の会期を4月25日までとし、最終日の25日に改めて提案される予定です。恐らく執行者は明日が期限の控訴手続きをされるでしょう。控訴費用はどうにでもなるということなんでしょうかね?

今日は多くの傍聴者が来られていましたが、「なんじゃあ、出さんのか」とため息をつかれていましたが、市のトップ3が欠席ですから、呆れておられました。25日に補正予算が提案されても否決されると思いますが、控訴することにどれほどの意義があるのでしょう。庄原市が滝口前市長に約2億3800万円を請求できる正当な権利があることを認めた判決の重みを考えるべきです。

とここまで書いていたら、「やはりJR芸備線や福塩線」のことも書かなければと思い、少し長文となりますが、読んで下さい。

読売新聞の一面に、「JR西17路線30区間赤字」の大見出し。更に小見出しで、「収支初公表 見直し議論加速へ」。衝撃という程のものは感じませんでしたが、「ついにきたか」というのが私の印象です。中国新聞ではもっと大きな文字で、「中国地方21区間 赤字」。分かっていたことではありますが、収支を初公表したのには考えがある、JR西日本なんでしょうね。

中国新聞には、向原高校、三次高校、上下高校の記事がありましたが、上下高校は22年度は21年度7人いた三次市内がゼロになったには、これこそ衝撃を受けました。その原因は、21年10月のJR福塩線のダイヤ改正で三次から上下着の便が13分早い7時5分着になったことが影響したみたいです。再編・統廃合の目安80人割れの59人となりました。東城高校も2年連続で目安を下回っています。

西城紫水高校も三次方面からJR芸備線で通学している生徒がいますが、学校経営はかなり厳しい状況みたいです。上下高校の例からすると、減便などが行われれば間違いなく生徒は減ります。JRを残して下さい。高等学校を存続させてください。公共交通問題だけでは解決できない課題が沢山あります。湯崎知事は国の公共交通のあり方について方向性を示すべきと発言されていますが、フィンランドのMaaSなどが念頭にあるのではないでしょうか。

対処療法では傷口が広がり過ぎており、外科手術が必要ということでしょう。中山間地域の公共交通問題も費用対効果で言えば、JR芸備線に近いものがあります。脱炭素化社会の構築のためにも公共交通網の整備は必要不可欠ですので、やはり、MaaSが有力候補だと思います。しかし、国が本気で省庁間の垣根を超えて取組まないと実現しないと思います。

デジタルシフト・タイムズ社のホームページに掲載されているMaaSの記事を読んでみて下さい。←クリックです!