庄原市の地域医療を考える会

[ 2009年6月21日(日) ]

本日、午後1時半から庄原グランドホテルにおいて「庄原市の地域医療を考える会」の設立発会式と記念講演会が開催されました。庄原市医師会と庄原赤十字病院、庄原市の三者が立ち上げた会です。

庄原市では、平成17年4月に庄原赤十字病院の産科が休止となり、未だに再開のめどはたっていません。そんな中、庄原赤十字病院の小児科医2名が来年は1名になるかもしれないという状況なのだそうです。万一、そんな事態になれば、庄原赤十字病院では子どもの入院ができないということになるのだそうです。赤ちゃんが産めない、子どもも入院できないとなれば、子育てはどうなるのでしょう。

この会の設立の目的は、①庄原市医師会、庄原赤十字病院、庄原市の連携を蜜にし、地域医療を絶対に守る。②地域医療の中核である庄原赤十字病院の施設と機能の拡充を図る。③市民の皆さんに地域医療の現状と課題についての情報を提供し、共有する中で、市民の皆さんと共にその対策を図る。の3点となっています。ここまでは、セレモニーだったのですが、記念講演会が非常に良かった。

兵庫県西脇市で「西脇小児医療を守る会」代表を務めておられる村井さおりさんが講師としておいでになり、『地域の医療を守るために、住民として今、私たちにできることは・・』との演題でお話しになりました。西脇市では、2007年7月に市立西脇病院小児科の先生が二人から一人になられ、入院診療が休止となったことから、「西脇小児医療を守る会」を母親たちが立ち上げられたのだそうです。

具体的な活動内容は、会のHPをご覧いただければと思いますが、一番印象に残った村井さんの言葉を書かせていただきますと、「子育てをしているお母さんたちの不安を取り除く」ことのお手伝いをする会だということ。手探りで勉強会を立ち上げ、医師会もバックアップしてくださり、行政もお手伝いする中から、色々な機関が連携して地域医療をも考える会になっていったのだそうです。そして今年4月より小児科医が1名増員となりました。

もっと書きたいけど、長くなるので資料室にでも載せましょう。会のHPアドレス http://www.kodomonomirai.com/