視察で感じたこと

[ 2016年7月30日(土) ]

今回の会派視察は、これまで会派として提案してきたことの総纏めだったように思います。山の中の小さな木質バイオマス発電所、ゴミ処理問題、生活交通体系、芸術の香りするまちづくり等、決して間違っていないことが再確認できました。

初めて農水省の中の林野庁に伺ったり、環境省の方と意見交換した訳ですが、県という存在があることを再認識しました。また、議員会館にもお邪魔したのですが、「陳情団」が引きも切らず訪れる様子を見るにつけ、これが日本の政治の姿と実感しました。では、先進的取り組みをしている市町はどこが違うのでしょうか。パイプの太さの違いなんでしょうね。

東京を後にして富山市に視察に行きましたが、職員の発想力の違いに唖然としました。執行者からの提案に対して、数値化することで、住民に見える化で納得していただくという手法を取られていました。結局、税金の使い方に住民が納得すれば政策は実行できるのです。住民組織が、移動手段としてバスが必要と言えば、バスを購入して無償で貸与もし、運営補助も出します。

金沢の21世紀美術館は当初、年間30万人の来館予想だったのですが、11年で、新幹線開通効果もありますが、230万人となりました。隣の兼六園との相乗効果で、市内のお土産屋さんやレストランに列ができるようになりました。用地買収と建設費で200億円の21世紀美術館ですが、他府県から人が来てくれるものを作れば問題ないと言えます。

21世紀美術館の最大の効果は、金沢市民の意識変化にあると思います。金沢市と富山市はライバル関係にあるみたいです。