東日本大震災とは別

[ 2015年8月8日(土) ]

今回、会派視察研修で訪れた南相馬市は、東日本大震災とは別の原発震災のまちであることが分かりました。ですから、浪江町や双葉町などの帰還困難区域に指定されたまちの将来像は描けません。

今回の視察目的の一つは、「新たなまちづくり」だったのですが、住民が居なくなったまちの再生ってことは凄く難しい事業だということが理解できますが、原発事故と文字にすれば僅か4文字ですが、この原発事故は致命的です。絶対に事故なんか起きないと言われていたこと自体が大嘘だったことを証明しています。人が住めないまちになるのですから。

福島県の瓦礫は県外に運び出さずに処理していますが、県外に持ち出せないというのが真相です。担当者は、県が独自に決めたみたいなことを言われましたが、私はそうではないと直感しました。除洗作業に関わる多くの人々が平日は働いていますが、休みの日は、正にゴーストタウンと化すそうです。帰還を希望するのは高齢者が多く、若者はそうではないそうです。

集落がなくなった状態で、生計を営むことには無理があります。生活するインフラが無くなっているのですから。眼に見えない放射能に対して何もすることができない国家の責任において、速やかに原発を廃炉すべきだと私は考えます。地震や津波が来たから起きたのではなく、いつ事故が起きてもおかしくないのが原発だと思います。

原発事故を風化させてはいけません。緑色の部分をクリックして読んでみて下さい。