先が見えない原発事故処理

[ 2015年8月6日(木) ]

南相馬市の震災➕原発事故の瓦礫の処理施設を視察しましたが、最終処理まで何年かかるかは、全く分からないと言われました。

何故、南相馬市の復興が遅れているのか、事情が少し分かりました。つまり、原発事故で撒き散らした放射能が元凶です。目に見えない放射能を、どうするかの結論が未だに出ず、帰宅もできず、ゴーストタウンと化した町も有ります。

正直な感想とすれば、南相馬市の復興は今からだと思います。8000名からの若者が市外や他県に避難していますが、未だに帰ってきてはいません。スーパーマーケットやコンビニが開けなかったり、時給1200円でも人が集まらないそうです。

ですから、新たなまちづくりプランを策定して、市長自ら塾を立ち上げてまちづくりの人材を育成しています。成果は直ぐに出ませんが、耕し、種を蒔き、肥料や水もやりながら地道に取り組む覚悟だそうです。

原発事故は、地域間格差を生み出しています。補償では解決しません。