竹中平蔵さん

[ 2009年2月15日(日) ]

小泉改革を進めた竹中平蔵さんの評価は全く分かれるところですが、私は彼の考えには共鳴できる部分が結構あります。抵抗勢力と戦いながら規制緩和などを折角進めたのに、麻生さんはバックギヤに入れっぱなしです。

アメリカ大統領には強大な権限がありますが、任期は4年で1度だけ再任してもよいということになっています。大統領が変わると政権中枢を担うブレーンも総入れ替えになりますから、まるで違う政府が誕生することだってあります。今のオバマさんが正にそうなろうとしています。改革を受け入れる選択をしたのはアメリカ国民です。

しかし日本はどうかと目を転じると、麻生の次は誰にしようかという体たらく。まるで国民のことは考えていない、自分たちの保身のみです。選挙を戦うには麻生では駄目だなんて本気で言っているのですからまるで理解できません。選挙しても同じ顔が出てくるのに何を期待しろと言うのですか。竹中平蔵さん、いらいらしているでしょうね。

小泉の知恵袋だったかどうかは別として、竹中さんの改革に対する思いは、国を憂うものです。日本を駄目にした、アメリカに売り渡したが如くことを言われますが、あの空白の10年に終止符を打ったのは彼です。しかしまた、空白の数年が過ぎようとしています。同じ仕組みで同じことを繰り返していたら、本当にこの国はつぶれます。だから、財界も本気で道州制を提唱しているのです。

今日のブログは中国新聞の「小泉路線の問題点・反省点」を読んで感じたことを正直に書かせていただきました。国の政治が腐っているなら、基礎自治体の政治はどう表現すればいいのでしょうか。4月の市議会議員選には新人は僅か2名のようです。同じ顔がまた出てきて、政治の後退が更に進むことでしょう。つまり、暮らしにくくなるということです。