オバマ人気

[ 2009年1月23日(金) ]

宣誓のやり直しをしたと報道されていたが、「優しい大統領」という印象が強くなった気がする。最高裁長官が間違っていたことを、自分が悪かったように記者には語っていたからだ。

アメリカ大統領の権限は絶大です。だから、最長でも2期8年しかできないことになっています。途中投げなんて絶対にできるものではなく、暗殺等で大統領が亡くなれば直ぐに副大統領が昇格する仕組みです。だから、あれほどの期間をかけて大統領を選ぶわけですね。私が辞めたら次はあなたよなんて日本のようなでたらめはできない仕組みです。

就任宣誓式会場からホワイトハウスに移動する際、車から降りて夫妻で歩かれた光景を見ていると、何かが変わるという予感がしました。冷え込んだ景気、破綻寸前の財政、戦争のむなしさ、拡がりすぎた貧富の差と、何をとっても夢も語れない現実にオバマ大統領は真正面から挑む決意を述べました。それは、再生の約束です。

前任の大統領は戦争好きだったとは思いませんが、戦争ばかりしていたという印象が強いですね。テロとの戦いということを言い続けましたが、アメリカ本土が攻撃を受けたことがそれほどショックだったのでしょうか。第二次世界大戦では殆どの大国と言われる国々は焼け野原となりましたが、アメリカ本土は過去の戦争では一度も攻撃を受けていなかったのです。

これからの世界秩序の構築は、話し合うことから開始です。ヒラリーさんの手腕がいよいよ試される時がきました。最初の仕事は、日本と中国にアメリカ国債を売りつけることです。日本は赤字国債の大発行と言いなりでしょうが、中国はどう出るのか楽しみです。恐らくこれまでの経緯からすると、「アメリカ国債を買ってください。私たちも大変なんです」と言うでしょう。金庫は日本にあり、運用はアメリカと中国でするという時代に突入ですかね?