クローズアップ現代

[ 2015年2月18日(水) ]

昨夜7時30分からのNHKの番組「クローズアップ現代」で、主にチップによるバイオマス発電の取り組みが紹介されました。全国各地に発電所が建設され一斉に稼働を始めると、材料のチップの争奪戦が始まるという内容でした。

日本の山には確かに木は植わっていますが、その木を伐って搬出してチップにするとなると話は別です。先ず、殆どの山に入る道がありません。全国各地に計画されているチップ発電所は10や20ではありません。その規模も、1万KWとか1万5千KWのメガ発電所が主流です。

私が前から言っているように、ドイツが歩んだ道を日本も歩む訳で、チップが集まらない発電所は破綻します。岡山県真庭市のチップ発電所は、材料の調達計画を年月をかけて練り上げた後に、工場建設の段階に進んだのです。林野庁の担当者は、何の問題もないと平気な顔で言っていましたが、大嘘つきです。

何度も私が書いているので、「またか」と思われるかも知れませんが、山の中に無理のない規模の500KWまでの小さな発電所を作り、電気と熱で地域のエレルギーを賄うのが正解です。売電目当ての発電所建設では駄目です。地産地消のエネルギーへの取り組みこそが中山間地域を元気にする切り札といっても良いでしょう。