話題にならない話題

[ 2008年10月20日(月) ]

庄原市が建築中の新庁舎のことが、まるで話題に上らないのだが、どういうことだろうか。考えられる原因は、旧市内の人でも市役所周辺にくることがないから、建築中であることすら知らないのではないでしょうか。

今週から配り始める、「はやし高正 活動記録第6号」にも書いたことだが、議員になって最大の思い出というか、猛烈に行動したのは、新庁舎建設に関するものでした。建設場所は、どうして現在地なのかということで議論した訳ですが、話題にも上らない場所という結果がでつつあります。あまりにも投資効果の少ない、建物だけが出来ているということです。

これでも懲りず、駅前再開発だと執行者は言っているのですから、時代錯誤という他ありません。現状認識というか、どうして駅前の再開発なのかという説明が弱すぎます。三次駅前ですら、未だにもめているのに、JRやバスの本数が格段に少ない庄原が何をしようとするのか、どう考えても理解に苦しみます。

駅前にロータリーを作ることで、町が活性化することなんてあり得ません。私は一般質問で、提言という形で述べましたが、環境負荷の少ないエコ庁舎を建築しているのですから、このことを大いに活用すべきだと思います。金沢市が美術館を建築して、シャッター街のシャッターが開いた事例もあります。ペレットボイラー・地熱による冷暖房装置を見学にくる自治体が相当数あると予想されます。

来年4月からは広島県庁から農林部局の職員もやってきて、県の職員数は確実に増加します。彼らが落とすお金だけでも相当なものがあります。レストランや喫茶店も必要になります。アフターファイブの憩いの場所も必要でしょう。しかし、誰も重い腰を上げようとはしない。そこまで、体力が落ちているのが現状なのかもしれません。何もせず、何もないと言われ、県も撤退していくという最悪のシナリオだけは、回避したいものです。