敢えて発言します

[ 2008年9月22日(月) ]

後期高齢者医療制度について、私の考え方を書いてみたいと思います。総裁選の結果は未だ知らないのですが、恐らく麻生太郎さんが自由民主党総裁になられるのでしょう。そして、総理大臣となるわけですが、選挙受けしない政策は止めるということで、後期高齢者医療制度の見直しを宣言されました。

この国の高齢者医療を考える中からできた制度を、選挙のために止めてしまおうかという議論を起こそうとしていることに大いに不満を感じるものです。私は昨年7月だったか、厚生労働省のキャリアーの人たちから医療制度の講義を受けた訳ですが、考えに考えて作られた制度であるとの印象を受けました。問題は、予定していた財源の消費税議論が全くできなくなってしまった政局ということです。

高齢化率がドンドン上がってきている日本で、どう若者が高齢者を支えていくのかということなんです。フリーターやニート問題は解決できたのでしょうか。少子化の解決策は示されたのでしょうか。団塊の世代が後期高齢者に到達する時点から逆算して考えられたのが今回の制度ではないのでしょうか。要は、お金を持った人に負担していただくということだったのです。それは、選挙権を持った多くの有権者(団塊の世代)だから大変なんです。

講義の中で、「日本の福祉は選挙で変わる(が決める)」と言われましたが、今回の唐突な議論を聞いているとうなずけます。民主党の個人農家への所得保障の財源をと言うのなら、財源抜きの医療制度の話なんかしんさんなと言いたい。どちらも「この国を変える」とか「この国を守る」とか言っているけど、だれも国民はそんなことを言っちゃいないし、聞きたくもない。変わるべきは議員さん、あなた方です。「自分が変われば周りが変わる」です。

安全安心な国産の旬を食べて、元気に生活しましょう。そのためには、食物や医療、普段の生活について話し合う機会をもっと多くつくらなければなりません。先ずは、食べ物からです。安全安心にはコストがかかるということが今回の騒動で実証されました。