連結決算

[ 2013年11月14日(木) ]

今日は午前中、島根中山間地域研究センターで地域交通に関する研修を受け、午後から、実際に島根県の指定を受けて地域交通の実証実験を行っておられる谷自治振興会にお邪魔してお話を聞かせていただきました。勿論、教育民生常任委員会としての活動です。

久しぶりに研究センターで藤山浩 研究統括監から講義を受けたのですが、これまた久々に、「連結決算」という言葉を聞くことができました。生活交通だけを解決しようとしても無理ですよ。地域全体での「合わせ技」を実現しましょうと。つまり、人材、資金、土地、施設を横断し、「範囲の経済」という、柔軟な連結決算の仕組みを作るべきだと力説されました。

もっと分かり易く言うと、それぞれがバラバラな予算でバラバラな仕事をするのを止めて、効率よく纏めたら良いということです。デイサービスの送迎しか使わない車とか、スクールバスとか、色々な住民サービスを拠点化した「郷の駅」構想です。具体例として、岡山県哲西町のきらめき広場を紹介されました。何と、10の拠点機能を集中配置しているのです。

限られた人材と予算であれば、何度も書きますが、バラバラに行なう不効率を止めて合わせ技の連結決算が一番です。運転手だけでは雇えないけど、道の駅の販売員とか、加工品の製造とか、草刈り等、1人何役もすれば、複数の人が雇用できます。そんな拠点に住民を運ぶ仕組みが実証実験されている谷自治振興会だと理解しました。谷地区については、明日のブログで紹介したいと思います。