東城のチップボイラー問題

[ 2013年9月29日(日) ]

リフレッシュハウス東城に設置されている例のジュオンがらみのチップボイラーが休止状態ですが、再稼働に向けて動こうとしています。何と、ペレットで再稼働を狙っているというから不思議です。言ってることとやることがバラバラだということを今日は書きましょう。

広報しょうばらにも書かれていた「木の駅構想」なるものが既に東城町では胎動を始めています。自分たちの山に入って自分たちで不要な木を切って持ち寄る集積場を、「木の駅」と呼びます。我々はその木を東城温泉のチップボイラーに燃料として供給しようと計画しています。しかし、このチップボイラーは乾燥チップしか燃やせない機械だと林業振興課の担当が議会で答弁したのです。

私は一瞬耳を疑いました。更に、生チップを燃やそうとすれば機械の入れ替えが必要で4000万円かかりますと。乾燥チップと生チップという言葉を使うことでまことしやかに乾燥ペレットなら使えると言いたかったのではないでしょうか。実は、東城温泉のペレットボイラーは湿量基準含水率40%の機械なんです。←クリック 山で間伐した木を「はぼし」(半年放置しておく)することで含水率は30~40%となります。(生木は約60%)

つまり、東城の山の木を切り出して庄原工業団地に野ざらしにしてある移動式のチッパーを粟田地区に設置して、はぼしが終わった木でチップを作ってボイラーの燃料にすれば山の木の循環が始まります。乾燥という基準は、含水率50%以下を指し、生は、50~120%をいいます。肝心の単価ですが、チップはおよそ10円/kg、ペレットはおよそ35円/kgです。

10円/kgのチップ価格は、木の駅に運び出す木(軽トラ3台)1日の山元での価格を1万円としています。地域振興券と組合わせたりすることで地域経済の刺激策となります。燃料の地産地消を進める観点からも、東城温泉のチップボイラーは地元産のチップで賄いましょう。