さくら学園50周年

[ 2012年10月14日(日) ]

庄原市民なら、誰もが知っている「さくら学園」が、開所以来50年を迎えました。今日はそのお祝いが庄原グランドホテルで開かれ、大勢の関係者が集い、私もその中の一人として参加させていただきました。

昭和37年に開所されましたので、私が小学校に入学した時にできたことになります。さくら学園の運動会には板橋小学校の鼓笛隊として出ていましたので、当時の校舎やグランドを思い出します。板橋小学校管内から2名がさくら学園に入所していましたので、運動会での再会もありました。また、たまには学園から脱走していた様にも思います。

学園の近くには大型ショッピングセンターがありますので、健常者との接触の機会も多く、ノーマライゼーションとかの言葉が流行る以前から、知的障害者と何ら違和感なく共生していました。また、県立大学が開学した当時はアパートも不足しており、学園の寮に大学生が住んでいたこともあります。そんなことから、学園祭に大学生が協力する構図も出来上がりました。

国の福祉政策がころころ変わり、翻弄されるのは障害者であり、施設運営者なのです。今日の式典で感心したことは、施設にいる障害者の人たちも全員ではありませんが、式典に参加していたことです。考えてみれば、彼らが主役ですよね。彼らがいないと施設も必要ない訳で、職員も要りません。正に、共生社会の実践をしているのが「さくら学園」です。