配りながら考えた

[ 2007年6月1日(金) ]

今週はずっと「市政報告会 告知チラシ」を配っている。バイクに乗って一軒一軒と配るのだが、一人暮らしのお年寄りの家庭などに行くと、本当に複雑な気持ちになる。

昨日配った地区は、空き家が多かった。それも近年、主が亡くなったことが分かるだけに、「このままでええんか」と何度も考えさせられた。その中の1軒は、あたかも生活しているが如くに道側の窓のカーテンを少し開けておられるのだが、家の周りのコケをみれば空き家だと直に分かる。

家の周りの畑が荒れたところも目についた。我家もこんなことになっていくのかと思うと、今からその手を打たなければ間に合わないだろう。では、どうするのか。無料で家庭菜園に解放するのも一手ではあるが、人様が家の周りを右往左往されるのは、正直嫌だ。だったら、自分で野菜でも作るかと言えば、それも嘘となる。

若い者と同居されているお家も結構あったが、共稼ぎが殆どで、留守ばかりであった。別棟というか、全くの別所帯でも、同居というのか?「帰りました」もなく、食事も別で、他人様よりも厄介な隣人でしかないのでは。次の世代はどうなるのでしょう。

地域で支えたくても支えられない現実が直そこまできています。ヘルパーさんにあちこちで出会いましたが、これも決め手ではありません。出て行けば本当に解決したくても答えが出にくい問題ばかりに直面します。相互扶助という言葉も死語となるのでしょうか。