― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2008年1月26日(土) ]
地元に「敷信みのり保育所」が開所してもう少しで1年が経とうとしています。公設民営という方針が示されたのを受け、地元有志により「株式会社 敷信村農吉(しのうむらのうきち)」が設立されました。そして、農を基本とする保育理念が高く評価され、指定管理者に選ばれたのでした。
0歳児から受け入れる保育所ですから、それは大変だったそうです。最初はただただ泣くだけの赤ちゃんをあやしては、ミルクを与え、オシメを交換しの連続。これまでと違う保育所から集まってきた園児もいるわけですから、環境の変化に戸惑い、不機嫌になったりする子もいたり、本当に2月くらいは格闘という表現が当たっているかもしれないほどだったようです。しかし、新しく集まってきた保育士の皆さんは、燃えていました。(今も燃えている)
各自が描いていた理想とする保育を実践できる環境が、敷信みのり保育所にはあったのです。抜群の環境に囲まれている新築の園舎、そして広い園庭など、あとは保育士のやる気だけということだったのです。そのやる気を最大限に引き出し、指導していったのが園長のひげ爺さんと呼ばれているNさんです。Nさんは広島の有名な学校法人等で長年、活躍しておられた指導者であり、経営者だった方です。
園児たちが落ち着いてきたら、さあ、活動開始です。お散歩に出かけます。園児はなんにでも興味を持ちます。虫だって石ころだって友達になります。そして、農が基本ですから、田圃に入って田植だってやっちゃいました。それも、無農薬のお米をご近所のおじさんたちの協力で作ったのです。今、園児が食べているご飯は自分たで作ったお米です。野菜だって作りました。ですから、好き嫌いがありません。何でも本当に沢山食べるそうです。その結果として、病気しない、風邪なんてなんのそのという元気な子供になったそうです。
しかしここで大問題発生です。評判が口コミで広がり、市内から沢山の園児さんが集まってきました。待機児も出ているそうですが、地元の子供が入園できない事態が起きるのではと心配しています。敷信みのり保育所は、地元の子供が入れないのを解消するために移転新築したのですが、またしても同じ問題が発生となりそうです。解決策は、園舎の増築しかないのかなと思いますが、例によってお金がありません。1800万円ですけどね、悲しいですね。
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