会派勉強会

[ 2008年1月8日(火) ]

昨夜は、バイオマスについて会派で勉強をしました。ドイツのユーンデ村の事例を紹介して、意見交換を12時近くまで行いました。議論好きの集団ですのが、5時間ですからね。ユーンデ村をご覧下さい

映像をご覧になれない方には申し訳ないのですが、ユーンデ村は恐らく世界で初めての化石燃料に頼らずに暖房や電気を完全自給している村だと思います。家畜の糞尿等を発酵させて発電を行い、発電熱でお湯を沸かすということをしているのです。世界中から見学者がユーンデ村に来ているそうですが、実現までの道程は、それほど簡単なものではなかったようです。

日本でもこの装置を取り入れて発電している地区が北海道にあります。しかし、ユーンデと比べるとママゴト状態と言わざるをえません。ユーンデ村は人口800名、2000頭の豚と牛がおり、発電による売電で2年目から利益を上げているほどなのです。詳しくはネットで調べて頂くとして、村民で会社を作って運営されています。

こうしたことが可能な地区は、まとまりのある集落で(合意形成)、農畜産業が盛んで、畑や山ががあるところとなります。それは、冬場は暖房エネルギーの消費が多いのでチップボイラーで追い焚きする必要があるからです。発酵後の液肥は、農地に還元され、トウモロコシなどの作物が栽培されます(糞尿に混ぜる作物となります)。2004年から運用されているそうですが、現在までのところ、問題らしい問題は発生していないそうです。

我々は、庄原における可能性を議論したのですが、出来る出来ないは別物で、勉強を続けることとしました。実は案外近くに適地があったのです。分かる人は直ぐに分かりますよね。ということで、「目指せ、ユーンデ村」となりました。次回の会派勉強会は、農業分野について勉強する予定です。毎回、その道のゲストをお呼びしており、大変盛り上がる勉強会となっていますが、成果のでる勉強会を目指しています。