里山林整備、始まる

[ 2008年1月9日(水) ]

板橋東西自治会により立ち上げられた「板橋さとやま友の会」による、高丸山の一部、1ヘクタールの整備がいよいよ始まります。これは、ひろしまの森づくり県民税により創設された、庄原市森づくり事業の補助を受けての事業です。

1戸当り500円の森づくり県民税を徴収して、県内の人工林対策や里山を整備しようというのが、今回の税の主目的です。中国地方で最後にスタートしたのが本県ですが、税を充てて山を整備しなければならないという時代背景を考えると、使い方も慎重にしなければなりません。5年間の時限立法ということではありますが、効果の検証によっては、継続される可能性もあります。広島県のホームページです。

板橋地区の取り組みは、里山として親しまれていた高丸山の一部を、昔の姿に戻すというものです。昔の山は燃料基地でもありましたし、遊び場でもありました。家族で山に入って作業をし、一緒にご飯を食べて、たきぎを背負って帰っていたものです。私が子供の頃はまだまだ燃料は薪でしたし、炭でした。ご飯をくどで炊いたり、風呂を沸かすのは子供の役目でした。当時はポンプと言えば、ガッチャンポンプでしたので、ガッチャンガッチャンしてバケツに水を汲んでは風呂に入れていたものです。

里山再生は、教育の場でもあるという観点から子供達を山に上げる活動にも取り組みます。山で一緒に活動する中から、山の持っている力を知り、里山文化とは何かということを自らが見つけ出して欲しいのです。それらの活動をお手伝いするのは、地域のボランティアの人たちです。一緒に炭を焼いたり、枝打ちをしながら、都市部の子ども達との交流も企画しておられます。都市部の方々の森づくり県民税に対する考え方は、「何故我々が」というものが多いことも事実です。ですから、森は所有者だけでなく、恩恵に与っているのは県民等しくですよという啓蒙活動も必要です。

この活動は、5年間の継続活動ですので、段々と皆さんに姿を確認していただけるようになると思います。私もチェンソーを担いで山に入って木を切ります。炭焼き窯で炭も焼きますよ。ボランティアさん、ドンドンおいで下さい。