避けて通れない農業問題

[ 2010年11月7日(日) ]

先ほどまで、敷信地区のふるさと祭に行っておりました。風邪気味なので、午前中で失礼させていただきましたが、大変な盛況でした。本来は、五穀豊穣を祝っての秋祭りが原点だったのでしょうが、今は懇親を深めるための祭へと変化しているように思いました。

これまで何度も書いているTPP問題ですが、やはり「農業問題」が大きく影響しているように感じます。農業だけは駄目と言い続けてきた日本を諸外国は、「農業鎖国の国」と評価しているからです。個別所得保障制度の更なる拡充には5兆円程度のお金が必要と言われていますが、財源がないのが現状です。されど、TPPに早期に加入しないと日本に不利な内容となる可能性が指摘されています。

これまでの農政のつけが一気に出てくるのが今回のTPP問題です。関税の撤廃で経済成長しようということですから、例外は認められません。尖閣諸島問題でギクシャクしていますが、そんなことで中国を嫌っていたのでは産業までも衰退してしまいます。日本農業の再生の道は中国市場の開放が一番だと私はかねてより考えています。中国に安全な米や肉を輸出することです。

日本の問題は、零細農家、つまり中山間地域の私たちなんです。国際競争にはなじまない、先祖から受け継いだ農地を守っている農家なんです。そしてその農地は、自然のダムの役割を担っているから問題を複雑化しています。ですから、私が何度も書いていることではありますが、環境税の導入により農地を守るということが現実的であると思います。

世界経済は絶えず動いていますから、日本の論理は通用しません。経済大国中国の独走を許すことは、日本がドンドン地盤沈下することを意味します。自給自足できない日本が生き残る道は、世界の一員として活動することしかないのです。皆さんのご意見をお待ちしています。