北京事情

[ 2010年10月26日(火) ]

今回で10回目の北京となりました。これまでは、高度成長一本やりの北京という印象でしたが、今回は、「落着いた北京」という感じを受けました。やはりオリンピックが果たした役割は大きかったということではないでしょうか。

東京もオリンピックで大きく生まれ変わりましたが、北京もそうだと思います。しかし、これからが大変なのが北京(中国)ではないでしょうか。民主化要求は強くなってきていますし、バブルが弾ける可能性も高まっています。学生に、ノーベル平和賞のことを聞いても誰も知りませんでしたので、報道されていないということです。これでは健全な国家とはいえません。

そして、私が残念に思ったことは、オリンピックが終わった途端に、まちがキレイでなくなったことです。徹底したクリーンキャンペーンをやって、ごみ一つ落ちていないまちになっていたのに、ごみが目につきました。「一つ拾えば一つだけキレイになる」というキャッチフレーズがありますが、捨てる人はあっても拾う人はいません。だから、捨てないことが重要ですね。

それと、面白い話しを聞きました。北京のタクシーは運転手が客を選ぶというものです。車の燃費を考えて、できるだけ一人の客を乗せるようにしているそうです。ですから、複数の人間がタクシーを待っていると、先ず停まりません。実際に私たちの仲間が故宮からホテルに帰るのに、タクシーを停めるのに1時間10分かかったそうです。最後は泣きそうになったと言っていました。

明日は、観光事情について書いてみたいと思います。