考え方

[ 2010年9月22日(水) ]

昨日のブログの続きみたいなことになりますが、「考え方」の違いについて書いてみたいと思います。農業生産者を元気にして所得を上げてもらって経済を活性化しようということが庄原市農林振興公社の原点だと考えます。

庄原市農林振興公社とJA三次の根本的な違いは、組織力だと私は思います。三次の場合は、三次市とJA三次が完全にタッグを組んで農業政策全般に当たっていると思われます。米粉事業などがその最たるものではないでしょうか。米粉を使った新商品開発を商業者も一所懸命に行っていますし、商工会議所などもバックアップしています。所謂、全員野球をやっているように見えます。

その点、残念ながら農林振興公社は横の連携が乏しいといわざると得ません。その原因は、JA庄原との連携不足だと私は思います。ことの発端は、JA庄原に相談をせずに農林振興公社を設立して走り出したことにあります。互恵関係になっていないのです。今でも農林振興公社は、庄原市の会社であり、極端な言い方をすれば、野市で買っては物を売る一般の八百屋といえます。

どうしてこれほど厳しいことを言うかというと、私は大学生の時に仲買卸が経営する八百屋で3年近くアルバイトをしていました。朝早く起きて、京都中央市場に仕入れに行っていましたし、自分で野市で競り落としてもいました。店に帰ると陳列して販売を開始です。ショッピングモール内に出店していたのですが、ダイエーが値を調べに来るほどの超繁盛店でした。

農業は時間のかかる仕事です。自然を相手にする仕事ですから、予想外のことも起きます。ですから、計画的にできないことの方が多いかもしれません。そんな個々の農家を支援するには組織で動くことがベターです。要るときだけ売ってくださいでは農家は育ちません。農協の原点も考えてみる必要があると私は考えます。