片山総務大臣に期待する

[ 2010年9月19日(日) ]

議員になって初めて行った研修は片山さんが塾長で行われていた 「鳥取自立塾」でした。旧自治省の官僚から鳥取県知事になられた片山善博さんが、改革派と呼ばれる各地の首長たちを講師に迎えて開催されるものですが、住民自治について本気で勉強する私のスタートとなりました。

片山さんが招聘した講師陣には、当時の増田岩手県知事や消費者庁長官になった福島前我孫子市長、山口二郎北海道大学院教授、穂坂邦夫前志木市長など、そうそうたる方々でした。基調講演の後には、テーマ毎に分科会に分かれて勉強するのですが、講師の先生もアドバイザーとして加わられ、全国から来られた自治体職員や議員が意見交換を積極的に行っていました。

片山さんの考え方は、国に支配されない地方自治です。彼が鳥取県知事になって最初に取り組んだことは、法務の充実でした。国からの通達に何の法的根拠があるのかと国と争うには、論破するだけの法律の知識が必要となります。そして、県民に対しては徹底した情報公開を推し進めました。自分たちでできることまで国に口出しをされる覚えはないということを一貫して主張し実践された知事でした。

今度はいよいよ国政で片山節が聞けることになりました。地方を法律(地方自治法)などでがんじがらめに縛っている国の改革のスタートです。自身も官僚だったのですから、扱いは分かっておられるはずですから、速度をもって事に当たられることでしょう。彼は理路整然と話されますので、かの石原東京都知事でさえやり込められたことがあります。屁理屈は通用しません。

今日の討論番組でも、強大な権限が集中した首長の団体自治から住民一人ひとりの住民自治にシフトする段階が来たと言われていました。住民の声を聞いた自治体運営が必要とも言われていました。鳥取自立塾の時と何も変わっていない片山善博さんでした。