市役所に行こう

[ 2010年9月2日(木) ]

21世紀の地方自治を創る総合情報誌と謳っている雑誌「ガバナンス」の9月号を読んでいると、今月の特集「人財を育てる」の中の一つの記事中に、「職員を育てるのは現場であり市民であるという原点に、改めて気づかされた」とありました。

この一文を読んでひらめいたのが、「市役所に行こう」です。「学校に行こう」という言葉は聞かれたことがあると思いますが、「市役所に行こう」は、恐らくないでしょう。空いた時間があれば、是非一度、市役所に行って見てください。喫茶店なら何か注文しなければなりませんが、市役所に涼みに行かれても無料です。自分たちの税金で建てたものですから、大手を振って行けます。

普段、不思議に感じていることをとりあえず窓口で聞いてみましょう。「私は消費税を別として、一体いくら税金を庄原市に納めているのでしょうか」でもいいし、「家の前の道が傷んでいるけど、どこにお願いに行けばいいの」とかね。市道か農道か分からなくたって大丈夫。「市役所内の見学をしたいのです」も、ええですよ。兎に角、みんなで市役所に行こうじゃあないですか!

何らかの障害のある方も市役所に出かけましょう。車椅子の方は、駐車場から安全に車椅子で移動できるか確認してください。点字ブロックは有効に機能しているかどうかは私には分かりません。複数の課に係わる相談だったら、市民が出向くのではなく担当が集まって問題解決する方法もあります。要は、今までのやり方は役所のやり方だったのではないでしょうか。言葉は悪いけど、「自己満足の自己中」かも。

市役所に押しかけなさいと言っているのではありませんが、「どうして?」、「変?」ってことがあれば、とりあえず市役所に行きましょうと言っているのです。「何もいいことがない」と言うなら、良いことを創りましょう。市民で人財を育てるのです。その第一歩が「市役所に行こう」です。