議員の性

[ 2010年8月26日(木) ]

昨日の北部ブロック議員研修会でも感じたのですが、議員って、どうなんでしょうか。湧永製薬の工場見学後に行われた湯崎広島県知事の講演「広島県の新たな挑戦」は、北部の市町にとっては結構、挑戦的なものでした。

広島県の人口は、平成10年より減少に転じていますが、25年後には約50万人から減少するというショッキングな内容から講演はスタートしました。更に、特に減少率が高い地域は県北部のみなさんの市町ですよとも発言されたのです。分かっているけど、これほどハッキリ言われると、将来に希望はないじゃないかと言いたくなります。そして、広島市は増加するでしょうと。

誰も怒らない。じゃあ、どうするのかという案も示さない。挑戦心とか底力(そこじから)で解決するのか。講演会の後の懇親会では、知事に挨拶に行く議員の長蛇の列。これが議員の実態です。恐らく、湯崎知事はお腹の中で笑っていたと思います。実は講演の中でも相当に議員をからかった発言をされていましたけど。県庁の職員の意識改革をドンドン進めていると何度も発言されました。

予算主義ではなく、決算主義でいきますよと。予算の獲得ではなく、成果主義ですよと。「あなたたち議員さんは、これまでと同じ考えでは駄目ですよ。知恵を出して汗を流してこその議員じゃありませんか」と言わんばかりでした。そこまで言われながら、知事に媚を売る議員たち。これまでのやり方を否定している人に媚を売っても何もでてきませんよ!

あけすけには書きませんが、人間には怨念というものもあると思います。しかし、そんな度量の狭い知事ではありません。成果主義とはそういうことなんですね。プロセスも大切ですが、成果がでないことを続けることはできないというメッセージです。財政規律と財政健全化を強力に進めますと。ない袖は降れないと何度も発言されました。

一緒に頑張りましょうと言った議員がいたかどうかは知りませんが、上にはペコペコ、下には慇懃無礼な議員の性を見た議員研修会でした。