2元代表制

[ 2010年8月24日(火) ]

報道でご存知の通り、鹿児島県阿久根市で市長のリコール運動が展開されています。議会を開かずに専決処分で市長がやりたい放題をしているみたいです。「議会なんかいらん」と平気で言っており、それを実践しているから凄い。

議会制民主主義といいながら、議会を開かずに議員報酬を減額したり、職員の給与減額を市長の専決で行うのですから、正に議会は要らん状態です。挙句の果てに、副市長も議会の同意もとらず専決で専任するのですから、これも議会は要らんです。鹿児島県知事が是正勧告を2度も出すけれど、強制もできず罰則規定もない始末。しかも、住民の、「やったれ、やったれ」も相当にいるみたいです。

これって、無政府状態とでもいえばいいのでしょうか。住民の福祉向上となるのかと言えば、「そうはならない」というのが私の考えです。市長の一人考えで行政を行うとにはなりません。選挙で選ばれているのは市長だけではなく、議員も選挙で選ばれているのですからね。ここまで猛烈な市長がいなかったからですが、議会の召集権を議長でなく首長がもっていることも問題です。

市長が集まってくださいと言われるので、「議会を開きます」と議長が議員を招集するって変だと思いませんか。だから、阿久根市は議会を開けないのです。そもそも議会は執行者側のぶら下がり機関だと認めていたのがこの召集権だと私は考えます。色々あるでしょうが、阿久根市は動いています。市長がワンマンだろうがなんだろうが、良い悪いは別にしても動き続けるのです。しかし、福祉の向上には絶対になりません。

名古屋の河村さんも頑張っていますが、名古屋では阿久根流はできません。阿久根で出来て名古屋で出来ないって本当は変でしょ!これが一応、民主主義だからです。河村さんは民意を問うと言っているのです。二元代表制をとっているのですから、どちらも市民の代表であることを考えると、市民のために働くことがお互いの職務となります。