20年後の庄原は?

[ 2010年8月23日(月) ]

皆さん、20年後の庄原市の姿を想像してみてください。私は75歳の予定ですが、それまで生きている保証はありません。庄原赤十字病院に対する庄原市の補助金についての市長の説明を聞いていて、医療は大切だけど、本当に20年間負担する人が何人になるのかと考えました。

総事業費59億の内、国の交付金や自己資金を除く借入金42億円の一部に対して財政支援を行う。支援の割合は、概ね40%とすると明記されています。平成23年と24年はハード事業に2億づつの4億円補助と償還助成15.44億円を20年間で行うというものです。償還助成額は20年間年平均8000万円程度となります。

平成6・7年に改築した南館に対する償還助成残額はおよそ3.4億円で平成31年まで年平均4000万円程度を一般財源から拠出します。平成31年までは1億2千万円あまりのお金を庄原市民が負担することになります。税金を納めている市民は何人いるのでしょうか?20年後の庄原市の人口は一体何人になるのでしょうか。現在の総人口で割り算して、びびたる額だと平気でいう人の気が知れません。

過疎債は7割が一般財源化されますが、その保証はどこにあるのでしょうか。この国は借金で成り立っている国です。税収がないものを国債を発行することでしのいできたのです。利払いばかりが増大している世界的にも稀な借金天国の国です。いつまでもこんなことで国家を運営することは出来ませんから、財政再建を優先すべきなのですが、今のうちは国債が発行できるので、楽な道を選んでいます。

庄原市も楽な道を選んでいます。借金は次代にお願いしますというのが今のスタンスです。借金を返す人がドンドン減少していったらどうなるでしょうか。一人当たりの返済額がドンドン増えるしかありません。庄原の財政は危機的であるということを肝に銘ずべきです。北広島町の事業仕分けは、町の生き残りをかけたものであると思います。