庄原さとやま博

[ 2010年8月17日(火) ]

中国の上海では、「万国博覧会」が開催されています。庄原市では10月3日から来年11月30日まで 「庄原さとやま博」が開催されます。お金をかけずに(お金もない)、みんなで力をあわせて、手づくりの博覧会をやるのです。

上海では大金をつぎ込んで各種パビリオンが建設されましたが、私たちの「さと博」には、箱物はありません。広大な庄原市内全域が博覧会の会場となっています。こんなことを書くから、「さと博ってなんなら」となるのです。具体的記述が非常に難しいのが、今回の博覧会コンセプトなんですね。その難しいのを敢えて表現するとなると、Discover Shobara ではないでしょうか。

合併して6年を迎えていますが、自分の住んでいる地域(旧市・旧町)のことには関心はあっても、合併した地域のことは無関心というか、知らないことが多いのではないでしょうか。外に向かって発信することも大切ですが、市内の人たちに発信することも今回の大切な使命だと思います。湯崎知事ではありませんが、地域の宝を探し出して磨きましょうということでもあります。

新しいことを興すことも大切ですが、これまでしてきたことを更に磨くということで、地域に誇りが戻るのではないでしょうか。観光というと直ぐに、土産物(特産品)がないとかいう発想になりますが、畑に植わっている大根やスイカが特産品ですし、他所では味わえない漬物だって立派な特産品です。つまり、「庄原まるごと特産品」だと思えばいいのです。

今回は急ごしらえ的にスタートするようですが、まだまだ時間はあるのですから、農業体験はプログラム化して種から実がつくまで行って欲しいと考えています。蕎麦だって漬物だってそうですね。山魚を求めての渓流巡りも面白いですね。泥臭いのがええです。牛飼い体験で自分で乳を搾って飲もうなんて。

益々、「さと博」が見えなくなってきたでしょう。深く考えるのではなく、地域自慢大会でいいのです。一般質問でも心意気を聞くつもりですが、商工観光課ではなく観光公社設立準備室の担当が出てきて答えて欲しいところです。