既に権力闘争

[ 2010年7月13日(火) ]

参議院選挙が終わった途端に 「権力闘争」が始まっている。勝った負けたと言い合いながら、とどのつまりは 「お前が悪い」の大合唱。こんなことをいつまでも続けているようでは民意云々という資格などないと私は思う。

まるで進歩がないのではないか。本気でこの国をどうしていこうとしているのか、その本気さが見えてこない。国民は、逃げるところがあるなら脱出したいのが本音である。働かなくても飯は食えるなんて有り得ない話だが、どうもこの国では可能にするつもりなのかも知れない。一時、北欧の国々が高福祉で国が持たなくなるのではと言われたが、教育・産業も育成して今では世界のトップを走っている。

日本と良く似た環境にある国々だが、何が違っているのだろうか。私は詳しく勉強したわけではないが、どうも仕事のやり方や、行政のあり方を思い切って変えたからだと思う。テレビの特集でやっていたが、豪華客船のような漁船で漁にでる労働者。ノキアに代表されるハイテク産業。水素自動車の積極導入などの環境政策。重厚長大に頼らなくても国は動かせる見本みたいな北欧諸国である。

それは絶えずソ連邦の脅威にさらされることで生れた知恵なのかもしれない。バイキングは肉体から知恵に変身したのである。経団連の会長は、短期間で結果を出すことはできないと民主党擁護的な発言をしているが、国の政治が安定しない限り産業界の発展もないことが分かっているからである。今は、日本だけがという時代ではなく、世界経済の一員という自覚が特に必要であると思う。

もうそろそろ政治遊びは止めにして欲しいものだ。