第35回 庄原市日中親善協会総会

[ 2023年7月12日(水) ]

昨日は表題の総会が「ふれあいセンター」で開催されました。35回も続く日中親善協会ですが、現下の中国と日本の情勢から活動自体が出来にくい状況にあり、今後の展開は日中関係の改善がない限り厳しいと予想されます。

私は個人会員として理事をさせていただいているのですが、現在の役員は会長1名、副会長1名、理事2名、監事2名、顧問2名です。事務局は庄原市の市民生活課が担っています。この組織のことを説明するには相当の時間が必要で、歴史から語る必要があります。本当に一言で言うなら、広島県の指導で作られた組織です。

ですので設立当初は、旧庄原市内のお歴々が名を連ねておられ、中国四川省綿陽市との交流事業(農業実習生の受入)が活発に行われていました。今の農業技術大学校が研修農場という時代のお話ですからご存知の方は殆どおられないと思いますが、酪農や果樹、水稲等の研修の為に時には農家にホームステイして頑張っていました。

私は当時、防除機のメーカーに勤めていた関係から実習生に防除機の使い方を指導した関係から彼らとの交流が生まれ、地域に招待して食事を一緒にしたこともあります。元々優秀な人が留学してきているので、国に帰ると彼らはエリート公務員として出世していったみたいです。しかし、中国が発展していくにつれ留学生は来なくなりました。

昨日も若干説明させていただいたのですが、民間交流という言葉は使いますが、中国に民間は存在しません。全て官の世界であり、中国共産党が支配しています。残念ながらこれが中国の現実です。