市は最高裁判所への上告はしない

[ 2023年1月20日(金) ]

1月11日に広島高等裁判所の控訴審判決で棄却となった市の控訴であるが、上告期限が1月25日となっているが、上告しないことを決定したと本日開催の議員全員協議会で説明がありました。資料室に本日の資料をアップしていますので、ご覧下さい。

控訴に要した費用は、弁護士への委託費2,310千円と印紙代20千円の計2,330千円となっていますが、専任職員1名を張り付け、弁護士事務所と連絡調整をしたり、庁内会議を何度も開いたり、議員に状況を説明したり、どれほどの手間暇をかけたかを考えれば、何のメリットがあったのでしょう。庄原市の失われた15年は取り戻せない。

前市長の滝口さんの動向は予想できませんが、市としては淡々と対応することになると思います。議会としての総括はどうするのかという議論もこれから出てくると思いますが、悩ましいことは間違いありません。しかし、市民が起こした住民訴訟でこれほどの判決が出たことには、市民の方々に敬服するしかありません。

裁量権の逸脱とありますが、事業を進める際は、独善的とならないことが一番です。地方議会は基本、野党と言われますが、何でも彼でも反対という意味ではなく、是是非非の議論を展開すべきが地方議会だと思います。住民に一番近いところで働いているのが地方議会の議員だからです。