今日も芸備線

[ 2022年6月10日(金) ]

予算算決算常任委員会での補正予算審査が終わり次第、「教育民生常任委員会」を開催しました。メインの協議事項は、JR芸備線問題と保育所の待機児童問題についてだったのですが、芸備線問題は生活交通と一体的に調査・研究することになりました。

これほど連日マスコミ報道がありながら、市民生活課を所管する我々の委員会が傍観していては、「何のための市議会議員だ?」ってお叱りを受けます。各委員も芸備線についてほぼ同じ考えだったので、これからの調査・研究のやり方について具体的な協議ができました。担当課だけでなく交通事業者なども参考人として呼ぶことになると思います。

そして市民の中に出て行っての意見交換や実際に芸備線に乗車して学生や通勤者に生の声を聴くことも考えています。更に必要ならば他県、他市のJRの状況も調査・研究する覚悟です。つまり、徹底的にやります。そして、やるからには解決の糸口を見つけたいと思っています。そうだ、先ずは、熊本隊長を呼んでみよう!我々にはない彼の発想を聞いてみたい!

これほど道路網が整備され、各家庭に一人一台の自家用車がある様な時代となり、どこへ行くにも自動車という有り様です。今や芸備線は、よっぽどのことがない限り乗らないものとなってしまいました。その非日常性の極致にある芸備線に誰を乗せるのかという難問に挑む訳ですから、今のところ熊本ワールドが最も可能性があると思います。

「過疎を逆手に取る会」がありますが、スローフードの様に「スロートレインを楽しむ」というコンセプトで考えるべきです。今から50年前に庄原駅と八次駅を芸備線で往復していた学生時代、正に芸備線はスロートレインそのものでしたが、楽しかった記憶しか残っていません。ということは、時間に制約がある人には向かない芸備線といえます。