久々に雨です

[ 2022年5月12日(木) ]

昔だったら雨が降ると一斉に代掻きが始まっていましたが、今は代掻きする人は誰もいません。営農集団や法人は別として、個人の農家は殆どが土日百姓ですからね。昔は水路も素掘りですから溜池の水が中々田圃まで来なかったこともあります。

要は、水が勿体ないからなんです。正に天の恵みの雨が何もしなかったら流れてすたります。稲作は水がないと成り立ちませんので、水は生命線とも言えます。今では有り得ない、「水喧嘩」もありました。我家の田圃に水を入れていると、堰いているところを外して水が持って行かれることもしばしばでした。信じれないかも知れませんが、水路にマムシを放していたとか。

今は水路もコンクリート製の構造物が入っていますので漏水も殆ど無くなり田圃に水を入れる(充てる)のも短時間でできる様になりました。機械も大型トラクターとなり代掻きも昔の様に人が道具を使って均一にするという作業もなくなりました。しかし、モグラが畔に穴を開けて水が漏ることが往々にありますので、近頃では畔塗り機が活躍しているみたいです。

私は先週、営農集団の苗運びにでましたが、昔は各農家がそれぞれ自分たちで苗を育てていました。私も相当な期間、育苗していましたので、作業工程は今でも覚えています。今は殆ど農協の育苗センターで購入されるみたいですが、1箱700円以上みたいですが、苗代は上がる一方で、米価は下がる一方ですね。

昔の農作業の話をしても理解できない人が殆どとなっていますが、今の農業は機械化により機械が中心の農業になりました。私は牛で荒起こしとか代掻きとかは知りませんが、子供であっても貴重な戦力でしたら、家族労働していた記憶はあります。懐かしですね。