所得が増えない

[ 2021年10月18日(月) ]

今回の選挙戦では、「富の再配分」「所得倍増」「景気の好循環」とか耳障りなフレーズばかりが踊っていますが、ここまで地盤沈下した日本経済をどうやって立て直すのか具体策はどうなんだと聞きたい。

友人とも話したのだが、外国に出ていくと日本の物価と外国の物価の違いに愕然とする。かつては、中国に1万円を持っていき元に両替したら3泊4日の小遣いは問題なかったが、今では3万円両替しても足りなくなる始末だ。暫くハワイに行っていないが、旅行の費用は倍近くかそれ以上だと思うけど、我々の収入は増えていない。賃金デフレに慣れてしまっている感じだ。

外国でデラックスホテルに宿泊することなんて今では有り得ない。お金がないからホテルのランクを下げざるを得ないからです。折角の旅行だからと食べるものは贅沢しようと思うけど、毎日ということにはならない。ドイツに視察に行った時には1日の食費を決めていて、時には駅の売店で日本食弁当を仕入れてホテルで食べたりしていた。そのホテルも、修学旅行ご用達?

アベノミクスの負の部分で語られないのは、富める人はドンドン富み、貧しい人はドンドン貧乏になったことです。最低賃金を菅さんが上げましたが、産業構造を変えずに賃金だけ上げるのは無理です。大手企業はドンドン貯め込んでいますが、問題は中小零細企業なんです。アベノミクスはこの問題には一切手をつけなかった。

これからは資本家とか労働者とか敵対関係を作りだす時代から、一緒になって取り組む政策、例えば「脱炭素社会」の様な世界規模の政策で地球温暖化を乗り越えていかなければなりません。一種の産業革命を起こすことです。それも世界規模の産業革命を起こすのです。