足元

[ 2010年5月10日(月) ]

支持率が20%台になってしまった鳩山総理ですが、こんな話を思いだしました。かなり前の話ですが、ある掃除に学ぶ会の方が、鳩山兄弟と同じ飛行機に乗られたときの出来事だそうです。二人は大きな声で話しながら、飲み食いをしていたようです。

降りる時になり、二人の立った座席周辺を見ると、食べかすなどが散乱していたのだそうです。それを見た掃除に学ぶ会の人は、「自分の足元さえちゃんと出来ない人が、国の政治云々を言う資格はない」と一喝されたそうです。二人は黙って飛行機を降りたそうですが、「何で文句を言われなければならない」くらいにしか思わなかったのではないでしょうか。

さて、小沢幹事長ですが、彼は田中角栄の書生時代から、掃除を徹底的に仕込まれていたそうです。落語の世界もそうですが、政治家の書生の最初の仕事は、掃除からだそうです。暑かろうが寒かろうが、毎日毎日、徹底的に掃除で鍛えるのだそうです。このあたりに、鳩山さんと小沢さんの根本的な違いがあるように思います。決して、小沢が立派とかいう話ではありませんけどね。

落ちているごみ一つ拾えない人には、ごみが落ちていても気にもなりません。経営の神様と言われた松下幸之助さんの口癖は、「一事が万事。掃除しなはれ」だったことは有名です。ですから、松下政経塾では、お掃除は大切な日課となっています。前原も原口も、掃除は生活の一部になっているのではないでしょうか。中田宏も杉並区長の山田宏もみんなです。

かつて、天理教の御本部にお掃除研修で行ったことがあります。私は友人の天理教の先生にこう聞きました。「どうしてお掃除をこれほどまでにするのですか」と。彼はこういいました。「林さん、どうして呼吸をするのですか。それと同じです」と。