弱者とは

[ 2010年5月9日(日) ]

これまで弱者とは、「弱い者。社会的に弱い立場にある者」と広辞苑にありますが、そうでなはない人々が弱者となっていっています。決して強者ではありませんが、自分も含めた環境変化についていけない、一種難民的な弱者が発生しています。

買い物に行けない人。買い物に行く交通手段がない人。更にには、買い物に行くお店がない地域。これまでは、中山間地域特有の問題だと思われていたことが、都市部でも発生してきているのです。高齢者だけの団地であったり、高齢者だけのマンションであったりします。かつて、鳥取県の日南病院を視察に訪れて時、「最先端の町です」って院長が言われたことが、こんなに早くやってくるとは。

過疎高齢化と言われているが、都市部の高齢化はもっと悲惨になると言われていました。生活空間というか、住んでいる環境が経済状況により激変することが起きます。これまでは何不自由なく暮らしていたものが、突然のスーパーの撤退。加齢により運転免許の返納。しかし、公共交通機関がないので、陸の孤島となる。正に、難民です。これは、作り話ではありません。

友人が西城町で開いた高齢者との懇談会の模様を知らせてくれましたが、その状況は、悲惨という表現でした。誰も訪ねて来ない、話をするここともない、テレビを見るだけ。地デジになると宣伝はしているが、どうすればいいのか分からない。情報は、垂れ流しで、対処の仕方が分からないと。少しづつ少しづつ、地域が崩れていっているのですが、何もしなかったら終わりです。

まだ何とかなりそうだから、頑張ってみると友人は言いました。やはり、人と人の社会ですから、私も応援していきます。諦めるもんか!