人口問題を考える(ビジョンはあるのか)

[ 2021年8月2日(月) ]

人口減少問題は相当前から言われていたことであり、庄原市の場合は最先端を走っていますが、そんな自覚ありますか。殆どの人はそんな自覚はなく、他人事ではないでしょうか。それは、明確な庄原市のビジョンが示されていないからです。

お隣の三次市の様に、「人口5万人を死守する」という具体的なメッセージを発すれば、ビジョンとなります。どうやったら5万の人口をキープできるか、その方策を考えて実行します。子育て支援を充実させ、「子育てのまち三次」とアピールします。そして、各種マスコミ媒体を活用して情報発信も行います。具体的な施策がないと、化けの皮が剝がれ落ちますから真剣です。

住み続ける人たちの支援も重要です。交通弱者対策と買い物弱者対策はセットで考えるべきです。三次市作木のNPOが実施している送迎システムは公共交通との棲み分けというか、共同作業の様に感じます。満足度が高いから今でも続いているのだと思います。補助金を出して空気を運ぶバスではなく、笑顔弾ける小型車両が田舎道には似合います。

働く場の確保問題ですが、私たちも直ぐに口にするのは、「農林業」ですが、これまでのやり方は殆ど失敗した訳ですから、補助金漬け農林業政策は止めましょう。生産者と購買者が共に喜びの関係となる、スイスの様な直接支払制度の導入です。スイスは国家としての政策ですから庄原市で採用とはなりませんが、できることから取り入れていけばどうでしょう。庄原産野菜や比婆牛の購入に一定の環境支援金を上乗せして消費者が支払うことは可能だと思います。

庄原市は住む人々に具体的なビジョンを示すべきです。目先のハエを追うだけが精一杯ではなく、長期ビジョンの策定を本気で考えないと消滅まっしぐらです。