クタクタです

[ 2021年7月24日(土) ]

家の周りの刈り投げにしていた草が連日の猛暑で乾燥したので集めて焼きました。暑い中、火をつけて焼く訳ですから猛烈に暑いのですが、草刈後の景色とは別物の眺めが気持ちいいですね。

田舎に暮らす人に、「何が大変ですか」と聞けば、大抵の人が、「草刈です」と答えるでしょう。私が子供の頃はどの家も黒牛を飼っていましたから草は競争の様にして刈っていましたから本当にキレイな田園風景でした。やわらかい畔草は餌にして与え、堅い山草などは牛小屋に敷いて貴重な堆肥としていました。正に自然農法を実践していたのです。

ところが、耕運機の出現により黒牛を飼う必要がなくなりました。農耕で牛を操るには熟練した技術が必要でしたが、耕運機は一定の体力があれば誰でも操作できます。ということで、段々と草は邪魔者になっていきました。今ではスイングモアで刈りますので、良好な堆肥の素を撒き散らし次の草が育つということになっています。

明日は早朝から地域の共同作業で電気牧柵の周りの草刈とその一帯への除草剤散布を行います。私たち農家はなるべくなら除草剤は使わない様に心がけていますが、山と隣接する場所は草刈り機ではどうにも歯が立たない程の笹などが茂っており、除草剤を散布して枯らす方法をとっています。私たちは、環境維持のための補助金を僅かですが貰っています。

作業後に皆でいつも、「あと何年できるじゃろうか」と言っていますが、担い手がどんどん減ってきているのが現実です。14軒の農家だったものが今では自作農が8軒となっていますが、面積は変わっていません。