政治主導とは

[ 2010年4月22日(木) ]

高速道路の新料金体系に小沢さんが噛みついた。「無料にすると言っておきながら、値上げではないか」と鳩山首相に具申すると、「引き取りましょう」と応じたというから、噛みついたには当たらないのかもしれない。

どうも、ネットの記事を読む限りでは、料金なども役人が決めているから、「役人の言うことは聞くな」と小沢さんが政治主導で引き戻したみたいだ。これはどうみても、政治主導というより、小沢主導というべきではないだろうか。かつての田中角栄を彷彿とさせる出来事でもある。小沢さんは、二大政党制を唱えている政治家ですが、このままでは、自民党が民主党に看板を変えただけに終わるのではないでしょうか。

舛添さんを自民党で料理できなかったことから判断すると、完全に二大政党制は頓挫です。私の友人が面白いたとえ話をしてくれました。自民党は、個人商店主の寄り集まりであるから、それぞれはバラバラであると。そのバラバラな個人商店主を裏で操っているのが、官僚組織であるのだと。だから、あれほど党首交代があっても政権の座に居座ることができたのです。

しかし、民主党に集まった多くの議員は、平場の議論で鍛えられて国会議員になっているのだから、少々のことでは妥協しない集団であると。確かにそういう人たちなんだと近頃は理解できるようになったが、悪く言えば、議論しても決められない集団ということでもある。だから迷走でもないと本人さんたちは思っているみたいだ。でなかったら、官房長官はとっくに病気になっていてもおかしくない。

官僚の抵抗も相当にあると思います。自分たちが営々と築いてきた組織を解体されてたまるかということです。しかし、昨日も書きましたが、国民は蚊帳の外では困ります。昨日、ある人にこう言われました。「庄原はまだ議員報酬があるんですか」と。相当な皮肉ですが、「まだ、貰っています」とお答えしておきました。