― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2010年4月15日(木) ]
昨日は、広島県森づくり県民税のお話を少しだけ書きましたが、県民からの風当たりが結構強いみたいです。特に、沿岸部の市町からは、「どこでどう使われているのか教えろ」とか、「止めてしまえ」とかと言われているそうです。要は、宣伝不足ということのようです。
各戸500円を森づくり県民税として納めているのですが、確かに、山がない地域の人たちからすると、何で私が「森づくり県民税」を納めなければならないとなります。全国水源の里連絡協議会というのがあります。庄原市も参加していますが、「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」を理念としています。この水源の里こそが、山間部なのです。
水はどこからか勝手に湧いて出てくるのではありません。山の管理が悪くなると、水質は間違いなく悪くなるのです。美味しいカキだって、豊かな山の栄養分がないとできないのです。だから、カキの業者さんも本気で植林に取り組んだり、山の手入れを始めているのです。日本の国土の多くは森林です。このブログに何度も書いていますが、あの中国の最大の弱点は、水なんですね。
山の手入れをしないと鉄砲水が町に押し寄せてきます。近年の各地の水害は、手入れがされていない山にその原因の多くはあるように私は思います。川の堆積土を何度取っても、直ぐに溜まるのは、自然のダムの働きが落ちてきている証拠です。減反政策で荒れた田畑が追い討ちをかけています。これから梅雨を迎えますが、各地で災害が発生することは明らかです。
山を育てるということは、木を育てるということです。日本政府のODA援助に日本の米を加えてはどうでしょうか。私は山と田圃が生命線であると考えています。自動車は地球を救ってくれませんが、世界中の山と田畑を守れば、地球環境は好転していきます。そんな森づくり県民税の使い方こそが税の趣旨ではないでしょうか。
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