かんぽの郷庄原の経営危機問題について

[ 2020年10月10日(土) ]

企画建設常任委員会として「市内の大型宿泊施設の運営について」、3月17日に本会議場において中間報告を行いましたが、その後、執行者からは「かんぽの郷庄原」の取得に関する説明等は一切ありませんが、回答期限である今年度末まで半年余りしか残っていません。

昨年11月に日本郵政(株)より庄原市へ「かんぽの郷庄原」の譲渡について打診があり、12月20日の議員全員協議会において「かんぽの郷庄原」の取得の可否について説明がありましたが、私の想像ですが、その時には既に、譲渡を受けることをほぼ決めていたのではと思われます。ですが、その後、日本郵政(株)との交渉は進んでおらず、最悪の事態も考えられます。

最悪の事態とは、日本郵政(株)は、庄原市が取得の意思がない場合は広く売却先を公募するとしていることです。現在営業しているかんぽの郷庄原が来年3月末で営業を止めるなんて有り得ないと考える皆さん、先般の県民の森を運営していた比婆の森の突然の破産は記憶に新しいところではありますが、日本郵政(株)との契約は来年3月末となっており継続契約は困難と思えます。

企画建設常任委員会として執行者に対して、「かんぽの郷庄原」取得問題に関して建言してきていますが、何の回答もありません。市民に対する意見聴取もほんの一部の市民や団体の意見であり、広く市民の意見とすることはできません。無くすると困る施設と多くの市民がおっしゃいますが、動かない執行者では解決できません。どうして動かないのか私には理解できません。

GoToトラベルで客足が戻ってきている「かんぽの郷庄原」を、市民の叡智で存続できる道を早期に探る必要があります。これは私の思いつきですが、9月議会の補正予算で成立した電子カード決済の呼び水としてのコロナ経済対策費の市民1人1万円を「かんぽの郷庄原」経営支援たる募金に寄附してもらって日本郵政(株)から有利な条件で買取るのはどうでしょう?

時間的余裕がないので荒っぽい提案ではありますが、市民が出資した「かんぽの郷庄原」であれば、愛着も1000倍返しとなることは間違いありません。

※3月17日に行った「かんぽの郷庄原の経営危機問題について」の報告書です。