国道の視察

[ 2020年9月12日(土) ]

昨日は企画建設常任委員会で東城町福代にある国道182号線のJR高架下道路の現状を視察に行きました。最初に現場を見たとき、「こんな国道はなかろう」が第一印象でした。狭い高架下を大型トラックや乗用車がみずすましの様に行き交うから不思議です。(お詫び:国道185号線としてブログをアップしていましたが、182号線でした。誠に申し訳ありませんでした)

地元ではこれまで何度も何度も要望・陳情活動を行政機関にされてきています。子供が学校に通う通学路でありながら高架下には歩道もなく危険で歩けないので保護者の車で学校まで送迎しておられます。また、その一帯の道路山側は急傾斜地であり台風の時などは割れた岩盤が道路を塞ぐこともあるそうです。

では、どうしてこの状態で国道となっているのでしょう。私も過去の詳しい経緯は分かりませんが、40年以上前に県道から国道に格上げされた道路だそうです。岡山県境に近く、岡山と広島を結ぶ重要な幹線であることは間違いなさそうです。ですから、各種大型トラックが頻繁に往復しており、産業道路という側面も感じました。

私に理解できないのは、40年以上もこの状態を放置していたことです。その間には、死亡事故も起きていますし、国道傍の川に車がガードレールを破って落ちたことも何度もあるそうです。普通なら、これだけ重大な事故が起きれば改良すると思いますが、放置されたきたのです。写真日記に現場付近の写真を載せていますのでご覧下さい。

道路の幅員が狭く、歩道が存在しないこと。高架の支柱(赤い鉄板で保護)が道路にあること。高架下の高さが4mであること。道路の傍には川があること。山側も拡張の余地がないこと。写真では分かりにくいけど、坂道であり冬季は凍結すること等、数え上げればきりがないというほどの悪条件一杯の場所です。