― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2020年7月20日(月) ]
今日は、企画建設常任委員会の自主研修で、広島県農林水産局農業経営発展課に行かせていただきました。目的は、今月6日に公布されたばかりの、「広島県主要農産物等種子条例」について勉強するためです。
平成30年4月1日に廃止された主要農産物種子法ですが、広く知らされることなくあっという間に廃止されました。この時は国会で殆ど議論されることなく、種子法に代わり種子の品質基準は種苗法に基づく基準に移し替えられ今後も種子の品質は確保されるということから廃止になりましたが、何故、広島県は独自条例を制定したのでしょう。
皆さん、考えてみてください。国は種子法を廃止しても種苗法があるから大丈夫と太鼓判を押した訳ですが、広島県は議員立法で、「そんなことでは安心できない」として独自に県条例を制定したのです。国が廃止したものをです。既に多くの県では独自の種子条例を制定していますが、どうしてなのでしょう。
これは私の私見ですが、恐らくTPP交渉で種子も民間事業者に開放して競争力をつける必要があると騙されたのではないでしょうか。そして、先の国会で種苗法の一部を改正する法律案を可決する予定だった与党ですが、コロナ問題で諦めたのです。有名人がSNSで、「改正反対」と言ったら大きなうねりとなり始めたことも諦めた原因の一つみたいです。
ということで行ったのですが、今日は総論という感じで終わりました。皆さんは、種子法とか種苗法とか言われてもピンとこないと思いますが、著作権問題だと考えてください。黙って種を持ち出して勝手に交配して販売する国があるのです。これは明らかに罪ですが、取り締まる法律が未整備だったという問題でもあります。
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