種は宝

[ 2020年6月14日(日) ]

本日、向原町で「種は宝」と題した勉強会が開催されます。種子法廃止(2018年)から種苗法の改定を考えるという副題がついていますが、日本の種子を守る目的からスタートした一連の動き(騒動)について改めて勉強させていただきます。

日本が作り出した美味しいイチゴやブドウが、知らない間に外国に持ち出されて栽培されている実態があります。何も対策を講じずにいると、「私の国が作りだしたオリジナル品種です」と平気で栽培面積を増やし日本に輸出する様になるかも分かりません。皆さんは水稲の種子は全て日本のオリジナルだと思っていませんか?答えは、NOです。

所謂、多収米は日本が発祥ですが、日本での米つくりに限界を感じた人たちが中国等に渡り研究開発して作り出したコメがハイブリッドライスと呼ばれるものです。しかし、アメリカの種子会社にその種を売り渡したために、原原種はアメリカにあります。そんなこともあり、日本の水稲の種籾もアメリカ等に握られるのではないかという噂が先行し、一時は、「日本の農業は大丈夫か」なんて騒ぎになりました。

今回は、自家増殖が許可制とか、種苗代に許諾料が上乗せなど言われていますが、日本古来からの在来種(固有種)等の扱いについてSNSで関心が高まったことも背景にあります。私の家の周りには毎年、新品種の雑草が生えます。アメリカ産の干し草にある種が糞となり畑に撒かれ、雨で流されてくるからです。日本国土を雑草で覆いつくそうとすれば、可能となるのではないでしょうか。