「かんぽの郷庄原」問題

[ 2020年4月6日(月) ]

本日、企画建設常任委員会を開催し、企画課より「かんぽの郷庄原」に係る意見聴取の結果について報告を受けましたが、各委員の反応は、「取得ありきでの説明会」という印象が拭えないというものが大勢を占めていました。

市内の各種公共的団体41団体中37団体が3月2日と4日の説明会に参加され、27団体から施設を取得すべきとの結果でした。一般市民を対象とした意見聴取では、26名中15名が取得すべきという結果となっていました。

冷静に考えれば、昨年12月20日に行われた議員全員協議会ではいきなり、「年度内に市として取得か否かの判断を示すため幅広く意見を聞くこととしている」と発表し、取得には過疎債を充当するという説明もあり、「取得ありき」の完全前のめり状態で企画された説明会&アンケートと受け取れます。

3月17日、企画建設常任委員会で行った「かんぽの郷庄原」問題の中間報告では、「執行者においては、取得を前提においた議論を進めるのではなく、まずはあらゆる手段を講じ、サンヒルズ庄原と日本郵政株式会社との折衝等を支援し、誰もが安心し納得できる「かんぽの郷庄原」の問題の帰着点に向けて努力されることを強く求める」という言葉で締めくくりましたが、どうも今日の企画課の説明、質疑をみる限りでは、どうも本気で交渉している風には到底思えませんでした。

今後の庄原市の動きを問うと、5月に日本郵政株式会社の審査会(経営会議)が行われるので、4月中旬から下旬にかけて市の方針を示したいとの答弁でしたが、仮に取得に向けて今後どうなるのかとの追加質問に対して、6月議会に取得予算の議案提出となるかも知れないという答弁でしたが、少し無茶苦茶なスケジュールとではないでしょうか。

日本郵政株式会社桜井執行役との交渉担当者は事業担当副市長とのことですが、東京本社に行かれた雰囲気もないし、サンヒルズ庄原とも今後について協議を重ねている風でもなく、初動が大いに問題ありだったことが明白になってきています。年度内に結論をと言い続けながら、未だに方向性が出せない執行部は本当に4月中に方針が示せるのでしょうか。

最後に委員長総括として、「市長のリーダーシップを強く求める」と言い渡して閉会しました。