あっと驚くお話です

[ 2019年12月20日(金) ]

今日の議員全員協議会で、唐突に「『かんぽの郷庄原』の取得について」というお話が執行者からありました。市長、2名の副市長も出席しての議員全員協議会でしたが、決まったことは何一つなく、取りあえず議会にご報告というものでした。

何かとお騒がせの日本郵政ですが、全国のかんぽの宿の見直しを進めておられます。まさか「かんぽの郷庄原」とは誰しも思わなかったでしょうが、11月に突然に、「庄原市へ譲渡の打診」があったのです。実は、仲間内で、「売りにでるみたいだ」的な噂はありましたが、いきなりのお話でビックリが正直なところです。

平成30年度が5400万円の赤字でかなり厳しいとは感じていましたが、想像以上でした。平成13年に施設がオープンし、平成15年度がピークで、宿泊利用者50,149人、日帰利用者194,135人でしたが、平成30年度は、宿泊利用者35,664人、日帰利用者88,218人まで減少していました。「かんぽの郷庄原」は、和室が主体でしたが、時代は変化していたと考えられます。

色々な意見が議員から出ましたが、私は買うとか買わないとかの議論の前に、「現在のロイヤリティーを下げる交渉を最優先で行うべき」と提言しました。今では懐かしい思い出ですが、私の会社は国民金融公庫から借り入れをしていたのですが、思うように事業が伸びず、このままでは立ち行かなくなるという崖っぷちに立たされました。

そこで採った手は、金利の引き下げと返済期間の延長要請です。広島支店に行き担当者と交渉したのですが、担当者が、「いつまでもちますか」と言ったことを今でも鮮明に覚えています。その交渉のお陰で、会社が潰れることもなく今でも経営できています。死ぬ気になれば何でもできます。なりふり構わず「かんぽの郷庄原」を残します。