清渓セミナー 2日目

[ 2019年7月29日(月) ]

セミナー2日目は福岡先生の講義からだったのですが、3.11を起点とする津波と原発事故等、自身のボランティア体験を通して見えてきたことを率直にお話されました。なぜ、東北福祉大学特任教授になったのか、その理由も分かりました。

福岡先生の尊敬するある先輩から、「福岡、東北福祉大学に行って学生を指導してこい」という一言だったそうですが、彼はゼミ生を連れてはボランティア活動を今でもやっておられます。それは一種、修行僧の様に答えの出ない問答を繰り返すが如くと感じました。福岡先生は、天災と人災という観点からもお話になりましたが、福島はエンドレスかもしれません。

講義Ⅱは、昭和女子大学総長の坂東眞理子氏による「男女共同参画と地方自治」という演題で、最初に世界男女格差指数を示され、2018年、日本は世界で110位という下位に位置していると指摘されました。平成13年彼女が、内閣府男女共同参画局長時代に定めた政府目標は、2020年各分野の女性の割合30%だったそうですが、2019年13%という悲惨な状況と嘆いておられました。

女性が活躍できる社会をどうやって作っていくかというお話で面白かったのは、医学部の不正入試問題などを例にされ、女性は試験の得点が高い傾向にあり、面接でも女性の発言は素晴らしい傾向にありながら、恐らく男性の試験官たちが、女性が増えると困るよねという訳の分からない論法から✖にしているのではないだろうかと推測されていました。

最後の講師は片山善博氏だったのですが、もう、ボヤキ満開でしたね。プレミアム付き商品券、皆さんどうして賛成したのですか。買い物もできない田舎から大都市まで一律に実施するのは何故か?GDPを押し上げてアベノミクスが成功していると言いたいだけの話ではないかとえらくご立腹でした。

その他にも色々とご指摘がありましたが、選挙選で安倍政権は一度も言わなかった「地方創生」って一体何だったんだ。田舎切り捨ての、自分の支持層だけを優遇する安倍政権とバッサリ!関係人口ってことで胡麻菓子てしているだけじゃないか。ふるさと納税を推奨しておきながら批判がでれば前言撤回なんて、政府のやることじゃない!とまあ、こんな具合でした。

だから、皆さん頑張って下さいと何度もおっしゃいましたが、国に騙されないためにも、議員研修の必要性を痛感した次第です。