思い出すこと

[ 2010年1月30日(土) ]

故郷シリーズではないが、昔の生活を思い出している。私は現在55歳ですが、子どものころは、自給自足に近い生活をしていました。野菜は、季節のものを苗から作っていました。ですから、旬のものを旬にいただいていました。冬場は、保存食の漬物やお餅が多かったように思います。

味噌も醤油も自家製でした。豆腐もこんにゃくも全て作っていました。買ってくるのは、塩と砂糖くらいです。七味もみかんの皮を干して作っていました。お腹が空けば、蒸かしたサツマイモを食べていました。農家ですから、芋はいつでもありました。子どものころは、野山の生り物は最高のスイーツでしたね。ほうずきも美味しかった。食べた後も吹いて遊んでいました。

行商の人が、衣類を販売に来るのですが、支払いはお米でした。魚屋さんにもお米で払っていました。それが、私が小学生のころからか、現金で支払うようになっていったのではと思います。アイスキャンディー1本5円の時代でした。ブリキのおもちゃを買ってもらったのもこの頃です。当時、牛を飼っていたのですが、肥出しが臭いのでいやでした。そういえば、乳牛も飼っていた時期があります。

夏に食べたスイカの味や、トウモロコシを風呂を焚いた残り火で焼いて食べた味は今でも思い出されます。そういえば、トマトにソースをかけて食べていましたね。これは特殊事情で、隣の家の方がミツワソースに勤めておられたので、お土産で貰っていたからだと思います。塩もかけて食べていました。思い出されるのは、食べ物ばかりです。生れた初めて豚肉を食べたのもこの頃です。

「いのち」の先生は、ご存知ではないでしょう。我々は、営々と「いのち」をつないできたのです。