小田切先生の講演会

[ 2018年3月17日(土) ]

三次の川西地区郷づくり協議会主催の、明治大学 小田切徳美さんによる、「地域再生をめぐる新しい動き」という演題の講演会に会派の仲間と参加してきました。小田切先生は以前、敷信自治振興区においでになったことがあります。

多くの示唆に富むお話をされたのですが、普段何気なく感じていたことを数値で示して下さり妙に納得できました。その中でも面白い分析結果として、移住支援を早くに始めた自治体ほどが移住が多いという当たり前と言えば当たり前ですが、継続した取組をしていることと、自治体、NPO、地域運営組織が関わった地区で移住者増が顕著というのが肝ですね。

そして、移住の最大のカギを握るのは、「女性」だと数値が証明してくれました。特に子育て世代は、「農山漁村での子育て」志向が強いことが分かりました。あまり書くと最新データが陳腐化しますので、この辺りでお仕舞にしましょう。先生の分析で印象的だったのは、「『前向きな人』の地域と『愚痴の人』の地域の格差が広がっている」でした。

川西地区での先生の講演は今日で5回目だそうですが、この連続性が素晴らしいと思います。住民自治ということを徹底的に住民に説き続けることで住民自治は進化していくのではないでしょうか。その昔、敷信の大恩人である永山忠則先生が帰郷の度に青年を集め住民自治の講義をされたことが今の敷信を作っているのは間違いありません。