東国原英夫 講演会

[ 2009年12月19日(土) ]

笑った。腹の底から笑った。こんなに笑ったのは、本当に久しぶりだと思う。演題は、「一人ひとりの力が未来をひらく」だったのだが、殆どが実体験からの漫談であったといってもよい。しかし、午後2時から始まって、午後3時30分にピタリと終わらせる技量は、正に芸人そのものだと感じた。

今日の内容を思い出しながら書いているのだが、漫談と書いたが、それなりに内容は濃かったと思う。フライデー襲撃事件にしても、西暦何年何月何日の何時まで正確に話されると、グイグイと引き込まれていく。結果として、謹慎中に「ビートたけし殺人事件」という本を書き上げベストセラー。そして、テレビドラマとなり、自ら出演し、共演の加藤かずこさんと結婚できたという話しには大笑いでしたね。

観客の反応を見ながら話題を切り替えられていたように感じました。政治の話は極力少なくして、みんなの気持ちを高めるための話題を一所懸命に話されていました。宮崎を私が変えましたということを言われれば、「なんだ、やっぱり自慢話か」となりますが、お金をかけない選挙戦を面白おかしく話され、宮崎県庁を観光スポット化させた経緯を語られると、普通の人なんだと、逆に親しみがわきます。

政治を特別なことにしない努力をされている人なんだと認識しました。私は頑張っていますということは絶対に言わず、皆さん一緒に宮崎を作りましょうとメッセージを発信しつづけておられるのではないでしょうか。全てにおいて発想の転換を絶えず実践されている方ですね。たけし軍団時代のそのまんま東さんからは想像できない雄弁家でした。

観客の皆さんも年の瀬を控え、腹の底からの笑いで、元気に新年が迎えられると思われたのではないでしょうか。お隣の奥さんも、「本当に楽しかった」と喜んでおられました。東国原知事は、小学5・6年生の時の作文に、政治家と芸能人になりたいと書かれたそうです。「か」でなく「と」に、非凡な才能を見ることができます。共に、人を幸せにする職業だというのが、その理由だそうです。その夢を実現した東国原英夫さん、あんたは偉い!